いくつになったって人は変われるんだ
今日は久しぶりに地元の友達から連絡がありなんだか嬉しくなりました。
小さな田舎町に玉のような男の子として産声を上げた僕は村の長から『この村の宝じゃ!』などと言われることもなくすくすくと育ちました。
そして今日連絡をくれた友達のたけおくん。
彼との出会いは遡ること約30年前。
食堂を営む家に産まれた彼はその経歴に恥じることなくみるみると肥えていました。
そして強烈に天然パーマでした。
そんな彼は恵まれた体格を活かし幼稚園時代にはごっこ遊びをする際には主役キャラの座を欲しいままにしていました。
そして時は小学校時代へとなだれ込み腹ペコキャラというポジションを誰にも譲ることなく過ごしてきた彼。
そんな彼に訪れた転機。
それは中学3年の受験シーズンの始まりと共に訪れました。
皆それぞれに自分が一番の鮮烈な高校デビューを飾るんだと虎視眈々と狙っている中での強烈な出来事。
そう。
彼はヘアアイロンを手に入れたのです。
それまでの約15年間をぐりんぐりんの渦潮のごとき天然パーマで過ごしてきた彼にとってストレートヘアになった自分はまるで別人だったのです。
それはまさにガラスの靴を履いたシンデレラの誕生。
彼は生まれ変わったのです。
その日以来見違えるほどに痩せていった彼は今ではもうまさか昔あんな石塚さんクラスの存在だったとは誰も思いもよらないようなキャラへと変貌を遂げました。
そしてなぜか今でもわりとストレートヘアです。
(まだアイロンしてる?)
人は変われる。
僕の地元ではストパーダイエットという名の伝説が今でも語り継がれています。
誰も知らない小さな町の物語。